韓国農業協同組合中央会(以下、農協中央会)では、営業店の決算作業や本社の各種財務情報に対する把握と分析をするにあたって、手作業に依存するなど業務効率の低下を招いていました。今回、新しくLG日立の新システム導入により業務改善を実現しましたので、その事例についてご紹介します。
今回、財務会計関連システムの企画から運用、および運用者向けのトレーニングまでご担当されている、農協中央会のユン·レグ次長にお話をお聞きしました。
ユン次長 農協中央会がこれまで使用してきた財務会計関連システムは、メインフレーム上で運用していました。メインフレーム は、安定性、安全性、可用性が最も高いという特徴を持つプラットフォームである一方、新規機能追加といった拡張性への対応が不十分でした。
ユン次長 日次業務締め上げ時間が近くなると、営業店のテラー(銀行窓口係)から本社IT部門の会計情報チームへ頻繁に 問い合わせの電話がかかってきていました。問い合わせの多くはエラー要因が特定されているものも多かったため、それらについては大きな支障はありませんでしたが、IT部門の担当者がテラーからの問い合わせに個別に対応する必要があり、業務負荷がかかっていました。それだけでなく、テラーが会計業務を締め上げた後に、全体の合計値が合わず、問題が特定できない場合は、IT部門も電話での解決はできませんでした。このような場合は、営業店のテラーがそれぞれ時間を掛けて原因究明を行っていく必要があり、非効率でした。
新たな変化へ対応するための柔軟性やデータ活用性などが弱く、財務会計情報を全社レベルで効率よく活用するための改善が必要でした。
─ 農協中央会 ユン·レグ次長
農協中央会では、財務会計関連システムの改善と運用、そしてユーザおよび運用者向け教育のサポートまでをカバーできるようなシステムが必要と考えました。
ユン次長 営業店で毎日行われる締め上げ業務の作業効率を上げ、各種意思決定に必要となる財務会計情報の迅速な分析と伝達、そして市場および規制の変化に柔軟に対応していく必要性を感じてきました。
これらの要望を満たすために、業務生産性の向上とプロセスの改善とともに、IFRS(国際会計基準)なども取り入れた先進的な会計システム導入事例による情報発信も見据え、財務会計統合システム構築に乗り出すことになりました。
次のページではLG日立が提供したソリューションをご紹介します。
お客さま:
韓国農業協同組合中央会
事業分野:
財務·保険
地域:
韓国
投稿日:
2011年3月10日
製品·サービス:
財務、IT
ソリューション提供先:
LG日立株式会社